絶対に逃げられない部屋
宴の時間
綾乃はとりあえず、大きなテーブルと僕ら3人の椅子を呼び出した。
テーブルクロスに食器、ワイングラスなど次々に呼び出して、手際よくテーブルに並べていく。
準備が整うと、今度は次々と料理を呼び出していく。
前には言ったが綾乃の家は裕福だ。美味しいものには精通している。
「ええっと・・・まずは銀座にある赤城寿司ははずせないでしょ。あと、フランスのパリで食べた・・・」
きちんと店の名前まで指定して、料理を出すあたり、徹底している。
綾乃は世界各国で食べた美味しい料理を、これでもかというくらいに並べてテーブルを飾った。