絶対に逃げられない部屋




しかし実際には二人とも無傷だった。




先に目を覚ましたのは良太のほうだった。




「ん・・・・。よう、竜也(たつや)じゃん。お前怪我でもしてんの? 真っ赤だぞ」





良太も僕を怪我していると見間違えていた。




「電灯が赤いだけで怪我してないよ、大丈夫。よかった、お前も無事か。
なぁ、ここがどこだかわかるか?」





良太にそう尋ねた。





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