絶対に逃げられない部屋




僕がそう言うと、良太はきょろきょろと辺りを見回した。




「いや、全然わかんね」




良太もまったくここには見覚えがなかった。





僕同様、こんな殺風景な部屋には来たことがないと話した。




どこかのオフィスというわけでもないし、誰かの家という雰囲気でもない。






しいて言うならお化け屋敷にありそうな部屋。





何の用途で使われている部屋なのかがまったくわからなかった。








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