絶対に逃げられない部屋






綾乃は不安を押し込めるように、口元に手を押さえながら言った。





「ねぇ、もしかしたら私たち誘拐されたのかな・・・」




その線が濃厚ではないかと僕も思った。




綾乃の家は非常に裕福だ。




誘拐されても不思議ではなかった。



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