戀
1年記念日を迎えたあたりから、少しづつ、愛情表現が今までと変わってきた。
心よりも体を求められることが多くなって、それにあたしが反抗しないのをいいことに行為はどんどんエスカレートした。
「愛してる」
行為中は何度だって言ってくれる。
でも、それはあくまで、行為中のみの話だった。
学校では嫌がらせもなくなって学校公認のお似合いカップルになっていた。
後輩からはうらやましがられ、先輩からはいじられる。
時には先生だって茶化してくるほどに、みんなが二人を認めてくれたのがうれしかった。
「なぁ、お願いあるんだけどいい?」