(仮)flower
「・・・探して欲しいヒトが居る。」
少し間を空けた後、ポツリと響多が言った。
「探して欲しいヒト・・・とは?もしかして、女・・・ですか?」
「まさか!響多が女に興味示すなんて事、あるわけ無いだろ?だよな?旺祐。」
いやいや、そこ振られても・・・。
「ん〜?どうなの?貢?」
「うん、女だね。」
あらま。
響多は今まで女に興味を持ったことはない。
いや、別にチェリーボーイとかじゃ無いんだけど・・・。
性欲はあるから、そうゆう行為をしない訳じゃない。
だけど、それはいわゆる性欲処理で、『彼女』と呼べる存在は今まで1人も居なかった。
そんな響多が女を探せって?
それは、どう受け取っていいのかねぇ・・・。