(仮)flower
「分かりました。とにかく、そんな感じの女を見かけたら響多か貢に面通しすれば良いんですね?」
「うん。写メでも何でもいいよ。見ればすぐ分かると思う。かなり特徴的な雰囲気のヒトだったから。」
「へぇ、ちょっと興味がありますね。」
「だな。オレも、ちょっと会ってみてェよ、その女にさ。」
「秀、比呂人、ありがとう。助かるよ。旺祐、君はどうする?」
どうするって・・・ねぇ。
「そりゃあ、リーダー様の為だもの。しっかり捜させて貰いますよ。オレの知ってる子なら良いんだけどねぇ。」
女に興味の欠片も持てなかった響多が、初めて興味を持った女。
どんな事しても、見つけてやりてぇって思うでしょ。
その上、いろいろ興味深いこと聞いたことだし?
個人的にもお会いしたいねぇ。
「うん。皆んな、ありがとう。じゃあ、ヨロシク。」
貢のその言葉で、今日は解散になった。
響多は、冷たいその身に静かなイラつきを纏わせたまま、窓の外を眺めていた。
オレ達は、各自思う事を胸に、部屋を出て行った。