【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「意味分かんねーよ」
「親に悠真がなぜ死んだのか聞かせてもらえなかった。けど、親の再婚が決まった時、部屋に引きこもる花梨は泣いてた」
「………」
優くんが、思い出していくかのように話してる間、私と西垣くんは聞くことしかできなかった。
「その時知った、悠真のこと。花梨の彼氏はお前。悠真が死んだ時、一緒にいたのお前らしいな。いや、お前しかいねーんだよ」
だからって西垣くんが殺したとは限らない
「そいつ関係ないから」
西垣くんは少し怒ったような顔つきになって、私の方をちらりと見て言った。