【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
そして、来た場所はあの野原。
「お前、ここにいろよ?」
そう言われて、座って待っていた。
なのに、5分経っても西垣くんは戻ってこない…。
あ……そっか
西垣くんが助けてくれた時……。
そう思うと、体が震えた。
女2人に殴られた痛みも今になってヒリっとした。
さっきまでの西垣くんに掴まれていた手の温もりは
もうなくなっていた……。
私は、体が震え続ける中もその場でうずくまった。
すると突然
後ろから肩を掴まれた。
誰…!?
またさっきみたいなことが起きる。
そう思った。
だから私は必死に暴れた。