【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
君を知りたい
私はその後、どうやって帰ったのか覚えていない。
ただ、西垣くんの大きな背中を見えなくなるまで、ずっと見ていたことは覚えていた。
私、西垣くんにやっと近づけたってそう思ってた。
だけど、私は自分で西垣くんに酷い事をして、距離をつくったんだ。
その時、私の目から涙が零れ落ちた。
「う……ひ…っく…」
苦しい。
苦しいよ……。
ねぇ、どうして?
どうして笑うことがそんなに嫌なの?
必ず笑った後に悲しい顔をする。
教えてよ……。
1人で抱え込まないで…?