【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
そんな真実
「おいそこ。話したい気持ちもわかるが、授業始めるぞ!」
「はーい」
先生に注意され、ニコニコと答える柊くん。
だが、私はにこにこ笑っている場合ではなかった。
「あの、先生……っ。私教科書ないんですけど……」
「あー、そうだったな。ちょうど今日の放課後に届くんだ。帰りに職員室に来てくれ」
「はい」
「それから、悪いが今日は隣の席の矢崎か西垣に見せてもらってくれ」
「……はい」
そう先生に頼まれたものの、
左側の席を見れば、無口で無愛想なれんたんくんがだらしなく席に座っている。
右側の席を見れば…