【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
過去
──中2の頃。
「おーい蓮。写真撮るってよー」
「んー、今行く」
文化祭の片付け中、廊下で大声を出す柊。
それに返事し、柊の元へと向かった。
「おせーぞ蓮!」
ケラケラ笑うコイツは、クラスでも人気の悠真。
「そーだよ、ばーか」
そして花梨。
「悪かったって」
「はいはい。んじゃ、撮るぞー」
柊のその言葉でやっと撮ることになった。
花梨が声の合図を出した。
「はい、チーズ」
──カシャ
その時思った。
こいつらといたら、時間が忘れるくらいすげぇ楽しいって。