【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。




「でも、ある日人がいるのを見つけて凄く嬉しくて一緒に遊んだんだ」


……あれ?

「子供だった俺は、勝手に知らない女の子を誘った。全部の遊具で遊んでいたら、その子のお母さんがきた」


待って。


「最後に乗りたかったブランコは乗れなかった。初めて好きになった女の子はその後から会わなくなった」


これって……


「でも、次の日公園に行った時、1枚の紙がブランコのとこに置いてあった。飛ばないようにテープをつけて」


まさか、


「その子の名前を教えてもらってから、毎日忘れなかった。その子の名前は……






蓮菜」





そう。

それは私。


あの時の男の子の名前は


“僕は、れんって言うんだよ”





西垣くんだったなんて……。


「あの日からずっと、好きだった」


西垣くんの抱きしめていた手がぎゅっと強くなった。



< 160 / 182 >

この作品をシェア

pagetop