【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「でも、ある日人がいるのを見つけて凄く嬉しくて一緒に遊んだんだ」
……あれ?
「子供だった俺は、勝手に知らない女の子を誘った。全部の遊具で遊んでいたら、その子のお母さんがきた」
待って。
「最後に乗りたかったブランコは乗れなかった。初めて好きになった女の子はその後から会わなくなった」
これって……
「でも、次の日公園に行った時、1枚の紙がブランコのとこに置いてあった。飛ばないようにテープをつけて」
まさか、
「その子の名前を教えてもらってから、毎日忘れなかった。その子の名前は……
蓮菜」
そう。
それは私。
あの時の男の子の名前は
“僕は、れんって言うんだよ”
西垣くんだったなんて……。
「あの日からずっと、好きだった」
西垣くんの抱きしめていた手がぎゅっと強くなった。