【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「呼ばないとキスするよ?」
ニヤッと笑う西垣くん。
「で、できるものなら!」
そうだ。
西垣くんに限って出来るわけない。
この前みたいにからかわれちゃ……
「んっ……!!」
……あれ?
ほんとにされちゃった!?
え?
「な、なななななっ?!」
私は西垣くんから距離をとった。
「蓮菜、顔真っ赤」
さり気なく名前を呼ばれて更に赤くなった。
もの凄く恥ずかしい。
ええーい。
私だけこんなのずるい。
私だって名前くらい呼んでやるんだから。