【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
もー!
こんなの1人で食べてやる。
蓮のバカ……。
リボンを解こうとした時、腕を誰かに掴まれた。
こういう時、必ず来る人。
それは
「……蓮?」
「そのチョコ俺宛じゃないの?」
首を傾げて隣に座る蓮は可愛いけれど、私だって怒る。
「蓮は、他の女の子のいくらでもあるんだから、それもらえばいいじゃん」
私、凄くイヤな言い方してる。
「蓮菜……ヤキモチ?」
そう。
ただのヤキモチだった。
「……うるさい。とにかく私のは自分で食べるからあげない」
「へー。俺にはくれないの?」
「あげない」
ちょっとくらい、拗ねてみてもいいよね。