【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
──カシャ
え?
カシャ?
唇にはなにもこない。
これって、まさか。
瞑っていた目を開けてみると、笑いを堪えてる蓮の手には携帯だ。
……またあの時みたいに撮られたんだ。
……悔しい。
「蓮菜、これ消してほしい?」
と、撮られた写真を見せてくる。
「当たり前でしょ!」
「いーよ? その代わりチョコね」
やられてしまった。
仕方なく、私はチョコを蓮に渡そうとすると