【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「あー! 俺も俺もー!」
いきなり大きな声を出して私たちの方へと来たのは柊くんだった。
その隣には、奈々。
「なにしてるの? 柊くん」
私が聞くと、柊くんはみんなが聞こえるくらいの大きな声で
「ちなみに、俺らも付き合ってるから。奈々傷つけるとか許さないからなー!」
と、柊くんも蓮も似たようなことを言っていた。
奈々を見ると、とても嬉しそうで幸せそうだった。
私もこんな顔してたのかな。
さっきから口元が緩む。