【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
気持ち
ギャップ萌え
「さっきから鼻で笑うのやめてよ」
「あ? まだ1回しかやってねぇだろ」
確かにそうだけど……“まだ”ってことはまたするの?
……って!!
「いちいち数えなくていいっ!!」
「お前ってほんとうるせぇな。学校ではいい子ぶってんの?」
「それは西垣くんでしょ」
「お前って思ってた以上にバカな奴だったんだな」
会話が対立していない……。
「うるさいっ!」
「それはお前。あぁ、俺のこと誰にも言わねぇお礼してやるよ」
そう言ってなぜか、どんどん西垣くんの顔が近づいてきて、あと数センチってところまで来た。
え?
西垣くんがお礼!?
どんどん近づいてくる顔。
ウソ……。
キスされる!?
そう思ってギュッと目を閉じた。