【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「勝手にすれば? まぁ、お前がどうなってもいいならだけど」
え?
どういうこと?
まさか……脅してるの?
私がそこまでバカだと?
「フッ。呆れちゃう。そんな脅ししても「これ、バラまくしな」
せっかく、西垣くんの真似して鼻で笑ってやったのに、西垣くんがそう言って見せてきたのは
さっき私がキスされると思って目を瞑った写真だった。
「ちょ、消して!」
「あー、西垣くんにキスされると思って期待してましたーってバラしたら、みんなどんな反応するんだろうな」
と、ニヤっと口角をあげる西垣くん。
やばい、恥ずかしすぎる。
そんなこと考えたくもない。
あの時のカシャって音は携帯のカメラで撮った音だったんだ。
と今更気づく私。