【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
女友達
「西垣くんって意外と可愛いんだねっ」
からかうように言ってやった。
「あ? ちげーよ。俺はただ、美味いもんが食いてぇだけ。チョコが好きとかじゃないから」
……絶対好きだよね。これ
「素直になったほうが可愛…「うっせぇ黙れ」
前言撤回。
西垣くんのどこが可愛いの?
全く可愛くない。
「ほんと、アンタのなにがいいんだか……」
「俺はお前のなにが可愛いのかわかんね」
「可愛くないし」
「ん。よくわかってんな」
「うるさい。アンタだけには言われたくない」
「あっそ」
「ウザい男だ」
イライラする。
「もう俺に近づくな。柊のおかげでお前と席隣とかマジ最悪」
「私だって、アンタと隣とかほんと最悪なんだから」
「ほんと疲れる。俺そろそろ帰るから」
そして、空はいつの間にかオレンジ色に染まっていた。