【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「おわっ!!」
──ドンっ!
「いったぁ……」
私がベットから降りるとき、布団が一緒に落ち、それにつまづいてしまった。
その時、何かに掴まろうとして掴んだのが、カバンだった。
だけど、カバンも一緒に落ちてしまい、教科書がたくさん散らばった。
「あーも。最悪」
そんなことを思いながら教科書を拾った。
ふと、目に入ったのが
「西垣くんの教科書……」
明日返さなきゃいけないじゃん!
チラリと教科書の後ろを見た。
そこには
“西垣蓮”
と、綺麗な字で書かれていた。
ちゃんと名前書くんだ……。
意外すぎてなんだか笑えた。
会いたくないけど、明日返さなきゃ。
それにしても、私と同じ漢字入ってる。
私は、蓮菜で西垣くんは蓮か……。
ということは、西垣はすくん?
はすくん……かぁ。
そう思いながら、私は眠りについた。