【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
「気づかなかったな……」
ボソッと呟いている間に、奈々と運動場に来ていた。
「じゃあ、各種目に出る奴で自由練習だ。ただし、サボったらどうなるかわかってるよなぁ?」
私ほんとにこの先生苦手……
あ。早くペアの波佐くん探さなきゃ。
見たことないけど、奈々の言った特徴で探した。
キョロキョロ周りを見渡していると
「あの、山中さんですか?」
後ろを振り返ると、髪はボサボサでメガネのかけた暗そうな人。
まさに、奈々が言ってた人。
「えーっと、波佐……くん?」
「そうです」
ほんとに暗い。