【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
“れんたん”と呼ばれた男は背が高く、私を高い位置から見下ろし5秒くらいの間があいた後、金髪くんを置いてスタスタと歩いて行ってしまった。
「あ、ちょ、おい!」
と、金髪くんが慌てて言うが、“れんたん”くんは止まる気配なく、歩き続ける。
金髪くんは「ごめんね! またね」と言ってれんたんくんを追いかけた。
今の、なんだったんだろ…
「………あ、職員室」
職員室……どこ…
しばらくまっすぐ歩いていると、“職員室”と書いているプレートを見つけた。
──コンコン
「失礼します……。えと、今日転入してきた山中です」
ドアをノックし、職員室に入って挨拶をした。
すると