【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
私が出した結論は、
「うん。ありがと。わ、私で良ければ……お願いします…」
所詮、西垣くんは何とも思わない。
私が誰と付き合おうが西垣くんにはに関係ない。
どうせ、叶わない恋なんだから……。
あぁ、曖昧な返事……。
だけど、優くんなら西垣くんよりも優しくて私を守ってくれそう。
そう思えた。
「え、ほんと!? やべっ。嬉しすぎ」
目の前ではしゃぐ優くんがあまりにも幼く見えて可愛かった。
私は保健室に行って、早退した。
この時もっとちゃんと考えて答えを出すべきだったのかな……?
優しさは人をドン底に突き落とすのだということを……知っていればよかったんだ。