最低王子と恋の渦
――そうして珠妃達は大好きな先生のイベントに参加し、サインを貰って講座を聞いた。
先生の講座はとても分かりやすくて、実践できるものをたくさん教えてくれて、すごく勉強になった。
今ムチャクチャ漫画描きたい気分…!
このサインも宝物だ~!
「…どうだった?」
「すっごく楽しかった!来て良かったー」
「そっか」
「優太退屈じゃなかった?」
「全然」
そういう優太は少し表情を和らげた。
帰りの新幹線までまだ時間がある為、珠妃達は大きな橋の上で塀に寄りかかり、川を眺めている。
「珠妃ちゃんたこ焼きあるよ。…いる?」
「あ、食べたいっ」
橋の近くにあったたこ焼き屋さんはかなり人が並んでおり、人気なのかなと予想する。
大阪に来たんだもん、たこ焼き食べて行きたい。
ていうかお兄ちゃんにお土産で持って帰ろっかな。
そうして珠妃達はそのたこ焼き屋さんに並び、たこ焼きを購入した。