最低王子と恋の渦
『まあお似合いだと思うよ。おめでとう』
「…あ、ありがとう…!」
なんか、すごく嬉しい。
そうか…おめでたいんだ。
やっと、私は好きな人と両想いになれたんだ。
あの三鷹くんと。
『川平くんにはもう言った?』
菜々の言葉に私はハッとした。
友也は、私に振られてもいつも通りでいてくれて、更には私のことを応援してくれた。
ちゃんと友也には話さないと…。
『あ、そういえばさ』
「うん?」
『三鷹くんっていつから美乃のこと好きだったの?聞いた?』
そういえば。
「き、聞いてない」
『気になるねー。明日にでも聞いてみなよ』
「…聞く!」
私が三鷹くんのことを好きだと自覚したのは、あの初めて三鷹くん宅に上げてもらった日。
実際好きになる境目なんて分からないし、私もいつから三鷹くんのこと好きだったのかは分からない。
…でも、三鷹くんがいつ頃から私のこと好きだったのかは大変興味深いです。
明日絶対聞く。