最低王子と恋の渦
*アイボリーブラック
風邪と熱とお見舞いと
――翌日。
「…頭痛い」
「39度2分ですって。もう、あんなに三鷹くんが心配してくれてたのに風邪引くなんて…」
そう。
私はあの後ちゃんとお風呂に入ったものの、翌日になって高熱を出してしまっていた。
まあくしゃみ止まらなかったし…嫌な予感はしてたんだけど。
あー…三鷹くんなんて言うかな。
『馬鹿?ほんとに馬鹿?』
って責め殺されそう…。
「じゃあ学校に休みの連絡入れておくわね。しっかり休みなさいよー」
「…はーい」
お母さんはそう言って私の部屋から出て行った。
…うう、頭がズキズキする。
もう今の内に寝ておこう。
あ、菜々に連絡しとかなきゃ…。