最低王子と恋の渦

特等席








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死闘の末、迎えた試験の結果発表の日。




「すげぇ!三鷹満点かよ!」
「王子やばー!天才」
「安定の1位で満点とか完璧過ぎだろお前!」




張り出された順位表の前に群がる生徒達は皆で三鷹くんを褒め称えていた。


我が校ではテストの順位と全教科の合計点を30位まで貼り出しているのだ。


そしてこれまでの全てのテストで首位をキープし続けているのは正しくも三鷹くんである。



本人曰く、「当たり前」の事のようです。


死ねばいいと思う。




「三鷹くんすごいねー。満点だってさ」




菜々は生徒達に囲まれている三鷹くんを眺めながら言う。



ていうか三鷹くんってやっぱり好かれてるんだなぁ。


あんなに性格悪いのに…。


謎過ぎる。




「あ! ほら比奈子!」


「…わあ! やったぁー!」


「10位入りおめでとー!」




近くでそんな話し声が聞こえ、そちらに目を向けてみるとそこには西垣さんと相田さんがいた。


どうやら西垣さんは10位入りを目指していたらしい。



…すげぇ。



ていうか西垣さんって頭良いんだ。

こっちも完璧じゃん!





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