続♡プリンセス☆ロード
私の勢いに、レンは少し押されながらも、私の肩に手を伸ばした。
ゆっくりと、近づいてくるレン。
私は、そっと目を閉じた。
そんなはずない。
レンとのキスに恐怖を感じるなんて。
あるはずがない。
「……っ!?」
脳裏に、浮かぶ仁の顔。
私は、身体を震わせる。
どうして……?
「紗南?」
「やめないでっ。キス…してっ」
「どうした。何があった」
レンは、怪訝そうに私を見る。
嫌だ、やめないで。
こんなの、嘘よ。
「お願い、キスして!」
「おいっ…」
レンが、してくれないのなら、私から。
震える体を押さえ、レンの頬を掴み引き寄せていく。
できる、だって、レンだもの。
私の大好きな、レンなんだから。
「やめろ!」
そんな私を、レンが止めた。