続♡プリンセス☆ロード
激痛に顔をしかめるレン。
私の身体は、震えていた。
刺した一瞬で、身体が自由になりレンの脇腹に刺さったナイフを持った手からは刺した時の感覚が生々しく消えない。
「紗南!」
「紗南ちゃん!」
「紗南さん!」
リュウから知らされたのであろうみんなが駆け付けた時には、そこはもう地獄絵図だっただろう。
ナイフを持った私に、刺されているレン。
ドクドクと、溢れてくる血は、ナイフをつたい私の手を濡らす。
「紗南…」
「…レ、ン…」
「よかった、戻った、んだな…」
痛みに、耐えながらレンは笑う。
私に、笑いかけるんだ。
どうして。
私、こんなことを…。
もう、だめだ。
私、もうここにいられない。
レンを、傷つけてしまった。
血…
血……
「いやああああああああ!!!!!」