続♡プリンセス☆ロード
「そうかな?少しも、思わなかった?こんな女に、殺されるくらいなら、殺してしまおうって」
「そんなこと、思うわけがないだろう」
「そうかな?じゃあ、どうして刺されてあげなかったの?それが、彼女の願いだったかもしれないのに」
さも、それが真実のように語られる言葉。
その言葉は、皆の心を乱していく。
「一人ぼっちだって、泣いてたよ。王妃になんてなりたくないってさ」
「ちが…」
「この世界を選んだことを、後悔してるってさ」
そんなこと、思ってなんて…。
レンを見た。
レンの、瞳が揺れていた。
レンの心が、揺れている。
どうして?
こんな人の言葉を信じるの?
否定したいのに、私は声を失ったように言葉が出てこない。
「催眠ってね、なにもない人にはかからないんだ。少しでも、そういう気持ちがあったから、簡単に催眠にかかったんだよ」
「黙れ」
「なに、彼女の事、信じてるんだよね?なに動揺しているの?それともなに、もしかしたらって、思ってるの?」
「黙れと言っている!」
私の中に…そんな気持ちがあったっていうの?
ウソだ、そんなの…。
ウソだ!!!