続♡プリンセス☆ロード
噂をすれば…。
「変じゃねぇか?」
「ええ、おかしくありませんよ」
服を整えながら、やってくるのはリュウだ。
隣に側近の男性を連れ、歩いてくる。
「リュウ!」
「…あ、紗南!」
待ちきれず声を上げるとすぐに気付いて手を振ってくれる。
ああ、懐かしい。
王様になっても、変わっていないこの雰囲気にホッとする。
「久しぶりだな」
「ほんと、久しぶり!様になってるじゃない」
「そうか?もう、いまだに着慣れなくてよ、こういういい服は」
「かっこいいよ!」
「紗南も、王妃、様になってんじゃん」
「えっ、ほんと?へへへ~」
褒められ図に乗る私。
リュウは相変わらず、優しいお兄ちゃんって感じだ。
「リュウさま、話し言葉お気を付けくださいね」
「…わーってるよ。中に入ったらちゃんとする」
側近の男の人がリュウを指摘し、リュウが謝る。
その構図は、なんだかおかしい。