続♡プリンセス☆ロード
「どうしよう…、紗南ちゃん見つからない…」
「もし馬車にでも乗ってたら、もうこの国にはいないかもしれないな…」
リュウとミナトが険しい顔をしながらレンのいる救護室に戻ってきた。
もうすっかり日も落ちて辺りは暗い。
「…無事ならいいですが…」
「信じるしか、ないだろ」
「行きそうなところ当たってみる?」
ソワソワと落ち着かず騒いでいると、コツコツと窓をたたく音。
視線を向けると、伝書鳩のようだ。
「伝書鳩…、誰からでしょうか」
ソウシが窓を開けそれを受け取る。
レン宛てのもので、ソウシはそのまま連に手紙を渡すと伝書鳩をいったん部屋の中に入れる。
「……、紗南の捜索を打ち切らせろ」
「え?」
「ほら」
その手紙を読んだレンはそういうと、ソウシのその手紙を渡した。
そこには、ロイドの字で…
“久しぶりだな。ここのところ、いろいろとそちらでは事が起こっているようで心配している。
そして、紗南がいなくなり心配している頃だろう。
紗南は、我が城で預かっている、安心しろ。
少し混乱し、精神的に参っている様子なので、しばらくこちらで休養させようと思う。
しかし、少しそちらも落ち着いた頃、迎えに来てやってほしい。 ロイド”
と書かれてあった。