続♡プリンセス☆ロード



「姉さん、姉さん!」

「…なぁに、ドンちゃん」

「姉さんは、肉と魚どちらが好きでっか?」




テラスでぼんやりしていたら突然ドンちゃんにそんなことを聞かれた。
私は、うーん、と考える。



「…今は、お肉の気分」

「あいあいさ!」

「え、なに?ドンちゃんが作るの?」

「そうでっせ!この城の料理担当ドンちゃんでっせ!」

「わ、そうなの!?楽しみにしてるね!」

「まかせときー」



ドンちゃんは、シャキーンとポーズを決める。
ドンちゃんが作った料理、楽しみ。

皆、ここで役割分担して生きてるんだ。

なんだか、なにもしていない私が申し訳ないや。



「ドンちゃん、私も何か手伝わせて」

「え!姉さんですか!?そんな、客人というより、恩人にそんなことを!」

「いいから。そんな事、考えなくていいから。手伝いたいの」

「…そうでっか?」




なにか、動いていないと嫌なことばかり考えちゃう。
ドンちゃんは、少し考えると、何か思いついたようで私をキッチンまでつれていってくれた。




「これ?全部?」

「そうでっせ。悪魔の食欲侮っちゃあいけまへん!」

「が、頑張る!」



山のようなジャガイモの皮むきを任せられた。
これ、何人分なんだろう。
テーブルの上に見上げるほど積み重ねられたジャガイモ。





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