続♡プリンセス☆ロード
「わーおいしそう!」
テーブルに広げられたケーキ。
ケーキバイキングのように一口サイズのケーキがいろんな種類用意されていた。
「これならいろいろな種類楽しめると思いまして」
「ソウシの案?素敵!わぁ!どれから食べよう!」
「喜んでもらえてうれしいです」
ソウシはフォークとかを用意してくれながら、笑って頷いた。
私は目移りしながらケーキを選んでいく。
ウキウキとしながら、お皿に乗るだけのケーキを選び終えるとフォークを持って、どれから食べようか吟味する。
「よくばりだな」
「ふふっ、だって、どれも美味しそうなんだもん」
「誰も取ったりしないから、ゆっくり味わえ」
「うん」
レンは私を見て微笑みながらそう言った。
きっと、これも、私を楽しませてくれようと気を使ってくれているんだろう。
人魔の件でひどく落ち込んでいた私を励まそうと…。
「みんな、ありがとう」
「え、いえ…。僕たちはなにも」
「そうだよ。俺たち、ただ紗南ちゃんと一緒に楽しいことがしたいだけで」
「うん。わかってる。それでも、ありがとう」
その気持ちが、嬉しいの。