続♡プリンセス☆ロード
「ああ、おそらくセリムの従妹の娘にあたる子だろう」
「セリムのお父さんの姉妹の孫ってこと?」
「まぁ、そうだな。王族は離れているが、セリムの唯一の親族、親戚とも呼べるものたちだからな。呼んだんだ」
「そうだったの」
セリムにも、離れてはいるかもしれないけれど、少しでも血が繋がりのある家族がいたんだ。
少しだけ、ホッとしたよ。
「ちゃな!」
「はあい」
「なんだ、もう懐かれたのか」
「可愛いね」
レンの視線も、おのずと優しくなる。
レンが小さな子といる姿って、貴重だ。
あまり見たことがないからなんだか新鮮。
「…お前に似ると、どんな子が生まれるんだろうな」
「え?」
「とんだお転婆な姫になりそうだな」
「お転婆って…というか…」
それって、私とレンの子どもってこと!?
かああっと顔が熱くなる。
「レ、レンに似たらきっと、俺様で口の悪い子になるかも!」
「それは、どっちもどっちだな」
ああ、もう。
レンの発言に振り回されてばかりだ。
でも、いつか……。