続♡プリンセス☆ロード
「ごめん…、なんか変なこと言っちゃったかな?」
私は、戸惑ってそう尋ねるけど、ミナトは黙ったまま。
何かをじっと考えていた。
「ミナト…?」
少し怖くなって声をかける。
ミナトは、少しハッとした顔をしてフッと笑った。
いつもの明るい笑顔ではなく、少し寂しげな笑顔。
どうしちゃったの?
「本当に、幸せそうだ。紗南ちゃんも、紗南ちゃんのお父さんもお母さんも」
「…うん。仲は、よかったから…」
「じゃあ、離れ離れで、寂しいね」
「そうだね…それが心残りかもしれない」
ミナトは話をそらすかのように私の両親の話に戻す。
私は、それ以上何も言えなくてその話に応える。
ミナトは、微笑みながら私と両親の写真を見つめていた。
「ありがとう」
そう言って返ってきた写真。
私はそれを受け取りその写真に視線をやる。