続♡プリンセス☆ロード
「紗南が行くなら、俺は紗南の護衛でついて行くぜ」
「リュウ」
「だから、お前らはしっかりお前たちがやるべき仕事をしてくれ」
リュウが私の肩を抱きそう言った。
私の意思を尊重してくれようとしてるんだ。
「ありがとう、リュウ」
「任せとけ」
「すまない。恩にきる」
レンはそういうと部屋を飛び出していった。
リュウに促され、私も部屋を出て出発の準備をする。
そして、その場には王であるレンみずからと、その側近であるソウシ。
そしてミナト率いる一番隊が向かうこととなった。
「人間はどれくらいだ」
「7人程度だそうです」
「7人…。そうか。それだけの人数でも向かっていくということは、それ程の恨みがいまだに残っているということだな…」
馬にまたがりながら、レンは苦しそうな表情を見せる。
心が痛いんだ。
レンは、人々の恨みや憎しみを取り除こうと必死で働きかけてる。
その思いが、届かなかったということなんだから。
その痛みは、私も同じだ。
「レン。行こう」
「ああ。怪我人を出すな!全員無傷で、止めるんだ!」
「はい!」
決意を胸に、いざ。