続♡プリンセス☆ロード
第2話 『…助けて…』
パーティーは大成功に終わり、穏やかな日々が戻ってきた。
久しぶりにリュウやセリムにも会えて私も大満足だ。
レンの気持ちも少しだけ知れて…。
「私とレンの子…かぁ…」
いつか、そんな日が来るんだろうか。
私とレンの間に、子ども……。
「どうしたの?」
「わっ!ミナト!いつからそこに…?」
一人で中庭にいたはずが、いつの間にか目の前に立っていたミナトに驚く。
自分の世界に入っていたからまったく気づかなかった。
「いつからって、さっき…。声かけたんだけど反応なかったから」
「ごめん…考え事してた」
「考え事って?」
そう聞かれて答えに困る。
私とレンの子どもについて、なんて恥ずかしくて言えない。
「こ、この前のパーティーに来ていた子どもがかわいかったなぁって」
「子ども?」
「うん。ステラちゃんっていうの」
「へぇ」
咄嗟にごまかす。
あながちウソではないからね。
子どものことではあるし、それを考えるきっかけともいえるわけだから。