続♡プリンセス☆ロード
「とってもかわいかったんだ」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ、将来そんな子供が欲しいなぁとか?」
「えっ」
見透かされたようにあてられ、私は顔を赤くする。
ミナトはこれぞドヤ顔、というように笑う。
「紗南さまの考えなんて丸わかりだよ」
「う、ウソだぁ!」
「ほんと、書いてあるよ、ほらココ!」
ミナトがからかうように私のおでこを指さす。
もう、バカにして!
私はとっさにおでこを隠す。
そんなことをしても意味ないし、からかっただけなのに、と隠してから気づきまた赤くなる。
「そう言えばさぁ、皆の家族はどこに住んでるの?リュウは、亡くなってしまったのは聞いたけど、ソウシとか…」
「さあ、あまりそんな話しないから」
「じゃあ、ミナトは?ミナトの家族はどこに住んでるの?」
私は特に考えもなく、世間話くらいに聞いた。
そう言えば今までそんなこと考えたことはなかったんだ。
別に知らなくても支障なんてないのだけど。
よくある、会話の流れという奴だ。
「俺は…。俺には、いないから」
「え?」
「…俺、訓練があるからいくね」
「えっ、ミナト?」
ミナトはそう言うと颯爽とかけていってしまった。
なんだか、聞いてはいけないことを聞いてしまったんだろうか?
様子が少しおかしかったみたい…。