続♡プリンセス☆ロード
中庭に向かうと、そこにはミナトやソウシ。
そして、リュウの姿が…。
「お、おお…。さっきは、悪かったな」
「い、いいから!忘れてっ!」
気まずそうにリュウに言われかああっと熱くなる頬。
やっぱりと言うか、ばっちり見られていたわけで。
「いや、でも、まぁ…。よかったよ」
「え?」
「お前ら、そういう事ちゃんとしてんだな」
リュウがそう言って笑った。
そういう事って…。
かなり、セクハラ発言だと思うんだけど。
「結婚するくらいだし、思いあってんのは知ってるけど、なんかお前らのそういうのって想像できないっつうか…」
「想像しなくていい!」
「いや、変な意味の想像じゃなくて!そういう甘い雰囲気になるんだなと思って、ホッとしたんだって」
甘い雰囲気。
確かに、旅をしている時にそんな雰囲気になったことって、あまりないし。
そもそも、皆の前で甘い雰囲気になんてならないし、そう思うのは当然かもしれない。
けど、余計なお世話だわ。
「仲いいに越したことはないからな」
リュウは満足そうに笑っていた。
ああもう、一番嫌な人に見られたのかもしれない。
ソウシなら、胸に秘めて置いてくれるだろうし、ミナトはテンパって動揺するだろうけど、バレバレの知らんぷりをしてくれるだろう。
それなのに……。