続♡プリンセス☆ロード
「なんだよその顔。仕方ないだろ、誘いに言ったらあんなことしてるとは思わねぇもんよ」
「なに、あんなことって?」
「なんでもない!」
リュウがあまりに普通の声量で話すから、ミナトが不思議そうに尋ねる。
それに私がバッサリと答えた。
キッとリュウを睨むと、苦笑しながら片手をあげ、詫びられた。
「変なの」
ミナトは、首をかしげたけど、それ以上追及してこなかった。
はぁ、もう。
「みんなでデザートタイムにしようぜ」
「わあい!」
中庭に用意された紅茶とお菓子。
とってもおいしそう。
「座って座って」
促され、私たちは席に着く。
並ぶお菓子に目を輝かせる。
ミナトも同じように目をキラキラさせて見ていた。
よかった、いつものミナトだ。
色々と思い悩むことはあるだろうけど。
「王妃さま」
はじめようとした矢先、門番の一人が私のもとにやってきた。
「あの、王妃さまにお目通りしたいと申す者が…」
「え?だあれ?」
「それが、悪魔なのですが…。ウィル殿の使いと言えば分ると…」
私は、ミナトを見る。
ミナトは、顔を上げ、その騎士を見つめていた。