続♡プリンセス☆ロード
「レン!紗南さんが、死んでしまいます!」
「…っ、紗南!」
レンからソウシが強引に紗南を奪い取り、担架に乗せる。
それを動揺した瞳で見送るレン。
ソウシは、その姿を心を痛めながら見つめる。
「どうしてこんなことになった…」
酷く低い声。
レンの言葉はシオンに向けられていた。
「どうして紗南が血まみれで、お前が無傷なんだ!」
「レン!…そんな言い方は」
「…すまない。話は、後だ。紗南が助かったとわかった時に」
レンはそう言い残すと、紗南を追ってその場を立ち去った。
シオンは拳を握り、涙を流す。
その拳で涙を乱暴に拭うとそのあとを追った。
紗南は、何とか一命を取り留めた。
しかし、頭にも身体にも包帯を巻かれたくさんの管に繋がれた痛々しい姿。
たくさんの血が流されたため、輸血のための管も繋がれていた。
赤い血が紗南の身体へと流されていく様を、レンは揺れる瞳で見つめていた。
「レン、自分を責めるのは違いますよ」
「……部屋から、出すべきじゃなかった」
「え?」
「退屈だろうと、誰かをつけておればと…。その結果がこれだ」