続♡プリンセス☆ロード
「それは…どういう…」
「お前が、紗南ちゃんをあの場所に連れて行ったわけじゃないんだなって言ってるの」
「どうして、俺が…」
シオンは動揺し瞳を揺らす。
ミナトに疑われている。
そのことに、深く動揺を隠せない。
「ミナト!」
ソウシが慌てて止めに入るが、時はすでに遅く。
嫌な空気が漂う。
「…俺は、一番隊の隊長だ。だから、もしそうなら、俺は隊長として、お前を処罰しないといけなくなる」
「…ミナトさん」
「俺だって、仲間を疑いたくない。でも、レンに追及されるのを見るより、俺が、ちゃんと聞きたかったから」
そう言って、ミナトはシオンを見つめる。
覚悟を決めた瞳。
「本当に、ウソはないんだね?」
「はい。誓って、本当です。俺…、一番隊に入れて、嬉しかったんです。ずっと、訓練をしながら、見てたんです…紗南さまの事」
シオンが、深く息を吐きながらそう言った。
「まっすぐで、お転婆で、いつも笑顔な紗南さまを…遠くで見てたんです。一番隊に入れて、憧れてた紗南さまの側に近づけて…嬉しかったんです」
「…シオン」
「そんな俺が、紗南さまを傷付ける手筈など…絶対に誓ってもいいです!もし、ウソだとわかったら、俺を殺してください。ミナトさんのその手で!」