続♡プリンセス☆ロード
声がする。
大好きな、声だ。
皆の声。
ああ、みんな来てくれたんだね。
私はゆっくりと瞳を開けた。
ぼんやりとした視界が次第にはっきりしていく。
「そんな俺が、紗南さまを傷付ける手筈など…絶対に誓ってもいいです!もし、ウソだとわかったら、俺を殺してください。ミナトさんのその手で!」
なんの、話をしてるの?
殺すって、誰を?
「…シオ…ン…くん…?」
声が、掠れてうまく出せない。
頑張って絞り出すと、視線がこちらに向く。
「紗南!」
レンが、私に駆け寄る。
どうして、そんな泣きそうな顔してるの?
レンらしくないよ。
ソウシも、ミナトも、シオンくんも、みんな…。
そんな顔しないで。
「紗南ちゃんッ、ごめん…」
ついに泣き出したミナトが大粒の涙をこぼしながら言った。