続♡プリンセス☆ロード




「あー、暇!」




王妃たるもの、こんなごろごろしていていいのだろうか。
でもでもでも!暇なんだもの―!



レンは本当に忙しそうに立ち回り、城にいても全然話なんてできる雰囲気でもなければ、構ってなんてもらえない。
寂しいよー…。
レンは平気そうなのが、なんだか悔しい。

王妃としての仕事だって、確かにあって、私も忙しいときはそんなことも忘れられるんだけど…。




こうして時間が開くと、寂しさでいっぱいになる。




「よし」



ラフな格好に着替え、身支度を整える。
こういう時は、城の中を散歩するのが一番。


城は広いから時間をつぶせるし、城を歩けばどこかしらで誰かに会える。
暇な時にはもってこいなんだ。





ルームシューズから履き替え、部屋を出る。
ここは私の部屋やレンの部屋、側近であるソウシの部屋と私付きの騎士であるミナトの部屋があるだけ。
だから、あまり他の者たちはこのフロアには来ない。
ミナトも、今は訓練中で部屋にはいないだろう。




私は立ち止まることなく下へ向かった。



下に行くにつれ、行き交う人も増え、皆バタバタと働いている。
こういうのを見ると、やっぱり私ってなにをしてるんだろうと思う。



私も何かしたい。
そんな衝動に駆られるんだ。


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