続♡プリンセス☆ロード
「ここは、俺のアジトみたいなところ。隠れ家だよ」
「…どうして、どうやって私を!」
「落ち着きなよ。質問に答える時間はたっぷりあるんだから」
仁は落ち着いた様子で私の前に来るとしゃがみ込み、私と目線を合わせた。
私は、仁を睨みつける。
「ほんと、威勢がいい王妃さまだね」
「触らないで!」
仁の手が私の顎を掴む。
逃れようと顔を振ると、頭がくらくらする。
「輸血を必要とするくらい血を流した後なんだから、大人しくしないと」
「…っ、それも、あんたのせいなんでしょ」
「クスクス」
仁は、質問に答えずただ笑う。
それが、答えなんだと思う。
「ほんと、すべてが思うとおりに動いてくれて嬉しいよ。本当に、扱いやすいね、君たち人間は」
「どういうこと」
「次々に問題が起きていけば、隙は容易くできるということ。だから、君を浚うのも容易かったよ」
「…っ、ユキちゃんもあなたの…」
あんなに、いい子だったユキちゃん。
そんな彼女をたきつけたのは、あなたなの!?