続♡プリンセス☆ロード
「失礼だな。あれは、彼女の意思だよ。俺は、それを利用させてもらっただけ」
「どういう…」
「彼女は、もともと王族に強い恨みを持っていたみたいだよ」
「ウソ…」
ユキちゃんが、王族に恨み?
そんなのウソだ!
だって、王様はいい人だって、言ってた。
目標があるから頑張れるって…。
目標……。
「目標…」
「知ってたんだ。王様をこの手で殺すのが、目標って言ってたよ」
「そんな……」
そんな、だったら私…。
そんなことも知らないで、突き返そうとしたレンを押し切ってユキちゃんを中にいれてしまった…。
私のせいだ…、私が…私が…。
「いやああああああ!!!!」
私は泣き叫ぶ。
受け入れられない真実に胸が張り裂けそう。
暴れる私の手首に繋がれた鎖がギリギリと手首に食い込み赤い跡を作っていく。
私の意識は、再び飛んだ。