続♡プリンセス☆ロード
と言うか、そうじゃなくて。
いったい、なんなんだ、この人たちは。
「紗南…、会いたかった…」
もう一人の男の人が、そう言うと私を抱き締めた。
歓声が上がる教室。
ちょ、ちょっと待って!
なんで私こんな見ず知らずの人に抱きしめられないといけないわけ?
「ちょっと!放して!」
「…いやだ」
「はあ?先生!警察呼んで!ちょっと!」
嫌だって、なに?
この変態!
「…ふざけるな。あんな人魔なんかに俺が死んだと聞かされたくらいで心を乱し、すべてを忘れるだと?」
「は?ちょっと、なに言ってんのかわけわかんない…」
「そんなの、許されるとでも思ってるのか?」
はいいいいい?
「ちょっと、レン。今の紗南ちゃんにそんな事言ったってわかんないだろ」
「煩い、ミナトは黙ってろ。俺の気が収まらないんだ」
「あーもうやだやだ」
ミナトと呼ばれたその彼は、うんざりした顔。
ウンザリしたいのは私なんだけど。
「この会合が終わったら、庭に来い。絶対に逃げるなよ」
「は?ちょっと」
強引なその人はそう言って教室から出て行った。
嵐のような人たちだ。