続♡プリンセス☆ロード
「喰ってやる!」
バサバサと羽音を響かせ襲い掛かってくる化け物。
私は、その場に腰を抜かして尻餅をついた。
殺される……!!
そう覚悟し、固く目を閉じた瞬間。
悪魔のうめき声が聞こえ、ドサドサと落ちる音が聞こえた。
「大丈夫か?」
肩を掴まれ、ビクッと目を開けると、そこにはなぜかレンの姿。
どうして、ここにいるの?
視線を辺りに移すと、その場に倒れている悪魔の姿。
「気絶させただけだ」
「…そう…」
足が、震えてる。
怖くて、力が入らない。
「もう、大丈夫だ」
レンの手が力強く、私の身体を抱きしめる。
助けてくれたんだ…。
私を…。
私は、安心して気が緩んだのか、大声を上げ泣き崩れた。