続♡プリンセス☆ロード



「喰ってやる!」



バサバサと羽音を響かせ襲い掛かってくる化け物。
私は、その場に腰を抜かして尻餅をついた。



殺される……!!





そう覚悟し、固く目を閉じた瞬間。
悪魔のうめき声が聞こえ、ドサドサと落ちる音が聞こえた。




「大丈夫か?」


肩を掴まれ、ビクッと目を開けると、そこにはなぜかレンの姿。
どうして、ここにいるの?



視線を辺りに移すと、その場に倒れている悪魔の姿。




「気絶させただけだ」

「…そう…」



足が、震えてる。
怖くて、力が入らない。




「もう、大丈夫だ」




レンの手が力強く、私の身体を抱きしめる。
助けてくれたんだ…。


私を…。



私は、安心して気が緩んだのか、大声を上げ泣き崩れた。






< 261 / 310 >

この作品をシェア

pagetop